【2025年版】Indeedのクリック単価と応募単価の目安|媒体別・職種別に解説
Indeed(クリック課金型の運用を含む)を回していると、必ず話題になるのがクリック単価(CPC)と応募単価(CPA)です。 ただ、数値だけを追うと「CPCは下がったのに応募が増えない」「CPAは上がったけど採用は増えた」など、判断がブレやすくなります。
本記事では、CPC/CPAの定義と採用単価との関係を整理したうえで、職種・エリア別の目安感(※仮想モデル)、自社の目標単価の決め方、そして改善アクションを実務目線でまとめます。 代理店運用だけでなく、ATS連携や求人原稿設計の観点も含めて解説します。
※本記事内の「目安」は、一般的な傾向の説明と社内運用設計に使える仮想モデルです。実際の単価は、職種・勤務地・雇用形態・競合状況・求人原稿品質・運用設定などで大きく変動します。
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1. クリック単価・応募単価とは何かを整理する
まず、用語を数式レベルで揃えると議論がブレません。クリック単価(CPC)と応募単価(CPA)は、どちらも「費用 ÷ 行動数」で定義できます。
- CPC(クリック単価):広告費用 ÷ クリック数
- CPA(応募単価):広告費用 ÷ 応募数(応募完了数)
重要なのは、CPCは「流入コスト」、CPAは「応募獲得コスト」であり、同じ軸ではないことです。たとえばCPCを下げても、応募率(CVR)が落ちればCPAは悪化します。 逆にCPCが高くても、応募率が上がればCPAは改善します。
1.1 採用単価との違いと位置づけ
ここで混同されやすいのが採用単価です。採用単価は、一般的に「広告費(+人件費など)÷ 採用数」で表され、応募のさらに下流(面接・内定・入社)まで含みます。
つまり、指標の位置づけは次のように整理できます。
| 指標 | 対象 | 意思決定で見る観点 |
|---|---|---|
| CPC | クリック(流入) | 入札/掲載面/配信設計の健全性 |
| CPA(応募単価) | 応募(CV) | 求人原稿・導線・ターゲティングの妥当性 |
| 採用単価 | 採用(入社) | 採用プロセス全体(選考/連絡/辞退)の最適化 |
BtoBの運用現場では、広告運用でコントロールしやすいのは主にCPCとCPAです。採用単価は最終成果ですが、広告以外の要因(面接設定、レスポンス速度、辞退率など)が強く効きます。 そのため、「広告はCPAまで」「採用は採用単価」と分けて設計すると、責任範囲が明確になります。
1.2 KPI設計でよくある勘違い
よくある勘違いは、「CPCが安い=良い運用」という評価です。CPCを下げる施策は、クリックの質も同時に下げるリスクがあります。
- クリックが増えたが、応募が増えない(CVRが低下)
- 応募は増えたが、採用につながらない(応募品質/選考導線の問題)
- CPAが良いのに、採用単価が悪い(辞退/連絡遅延/面接歩留まりの問題)
KPIの設計では、CPC単体ではなく、CVR(応募率)とセットで見るのが基本です。最低限、以下の3点は同じ期間で並べて確認できる状態にしましょう。
- CPC(クリック単価)
- CVR(応募率=応募数 ÷ クリック数)
- CPA(応募単価)
2. 職種別・エリア別の目安感(仮想モデル)
ここから先は「相場」を断定するのではなく、運用設計に使いやすい仮想モデルとして整理します。 目安感を持つ目的は、社内説明や目標設計(例:今月の改善幅、許容CPA)をブレさせないことです。
仮説(モデル):一般に、競合が強い職種・勤務地ほどCPCが上がり、応募完了までのハードル(応募フォームの長さ、必須条件の厳しさ、応募導線の分かりづらさ)が高いほどCVRが下がり、結果としてCPAが上がりやすい傾向があります。
2.1 介護・飲食・販売など大量採用系のイメージ
大量採用系は母集団形成がしやすい一方で、競合も多く、エリアによってCPCが上下します。 ここでは「一般的な運用設計で到達しうる範囲」を仮想的に置きます。
| カテゴリ | エリア感 | CPC目安 | CVR目安 | CPA目安 |
|---|---|---|---|---|
| 介護 パート/契約 |
地方〜準都市 | 80〜180円 | 3.0〜8.0% | 1,000〜6,000円 |
| 飲食 アルバイト |
準都市〜都市 | 100〜250円 | 2.0〜6.0% | 1,700〜12,500円 |
| 販売 契約/パート |
都市 | 120〜320円 | 1.5〜4.5% | 2,700〜21,000円 |
目標を決める際は、まず「自社の応募完了の定義(応募完了/応募開始/電話タップ等)」を統一し、同じ定義で過去データを見返すのが第一歩です。 同じ「応募」でも、フォーム送信と電話タップではCPAの意味が変わります。
2.2 専門職・正社員系のイメージ
専門職・正社員系は、母集団が限定されやすく、競合も強いため、CPCが上がりやすい傾向があります。 ただし、要件に合致した求職者が来る設計ができると、CVRが安定してCPAが読めるケースもあります。
| カテゴリ | エリア感 | CPC目安 | CVR目安 | CPA目安 |
|---|---|---|---|---|
| エンジニア 正社員 |
都市 | 250〜700円 | 0.8〜2.5% | 10,000〜87,500円 |
| 看護師 常勤 |
準都市〜都市 | 200〜550円 | 1.2〜3.5% | 5,700〜45,800円 |
| 営業 正社員 |
準都市〜都市 | 180〜450円 | 1.0〜3.0% | 6,000〜45,000円 |
補足(事実):CPAは「CPC ÷ CVR」で分解できます。たとえば、CPC=300円、CVR=2%ならCPAは15,000円です。 この分解は、改善策を考えるときに極めて有効です。
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3. 自社の目標単価を決める手順
「相場」を追いかけるより、自社が許容できる単価を決めるほうが運用は安定します。 ここでは、採用予算と採用計画から逆算する、実務で使いやすい手順を示します。
3.1 採用予算から逆算する考え方
まず、採用計画(採用人数)と、採用に使える総予算を置きます。採用単価を決めたら、次に「応募→面接→採用」の歩留まり(選考通過率)を使って、許容CPAを逆算します。
| ステップ | 決めること | 例(仮) |
|---|---|---|
| ① | 採用人数 | 10名 |
| ② | 採用に使える広告予算 | 300万円 |
| ③ | 許容採用単価(広告起点)=②÷① | 30万円/採用 |
| ④ | 応募→採用の歩留まり | 応募20件で採用1件(5%) |
| ⑤ | 許容CPA=③×歩留まりの逆数 | 30万円×0.05=15,000円/応募 |
ポイント:歩留まりは「理想」ではなく、直近3か月〜6か月の実績から置くほうが現実的です。ATSを使っている場合は、応募〜採用までのステータス遷移を出して、ボトルネック(辞退・未連絡・面接設定率)を可視化しましょう。
3.2 他チャネルとの比較を踏まえた設定
目標単価は、Indeed単体で完結させず、他チャネルと比較して決めると納得感が出ます(例:求人ボックス、スタンバイ、リファラル、紹介会社など)。
事実:比較のコツは「同じ定義での応募/採用」を揃えることです。媒体ごとに応募の定義(フォーム・電話・応募開始など)が異なると、CPA比較が成立しません。
- 応募定義を統一(応募完了=必須入力送信 など)
- 期間を統一(最低でも4週間、可能なら8〜12週間)
- 職種×拠点ごとに分けて比較(平均で潰さない)
4. 目標に近づけるための改善アクション
先ほどの分解(CPA=CPC ÷ CVR)に沿って改善を考えると、やることが整理できます。CPCを下げるのか、CVRを上げるのか、あるいは両方なのか。 ここでは、実務で効きやすい打ち手をまとめます。
4.1 クリック単価の調整と掲載面の変化
CPC側の改善は、入札や予算配分、配信設計の見直しが中心になります。ただし、CPCを下げると掲載面や露出が変わり、クリックの質が変動しやすい点に注意が必要です。
- 職種×拠点の粒度で、赤字ユニットを止め、黒字ユニットに予算を寄せる
- 高CPCの要因(競合増、給与帯のズレ、勤務地表記の曖昧さ)を潰す
- 短期で入札を上下させすぎず、検証期間を固定する
仮説:同じ予算でも、キャンペーン(または配信単位)を「大量採用枠」と「専門職枠」で分け、KPIを分離すると、CPCのムダ打ちが減りやすくなります。 企業内の説明(なぜこの職種は高いのか)もしやすくなります。
4.2 求人原稿の改善による応募率向上
CPA改善で最もレバレッジが効きやすいのは、CVR(応募率)です。応募率は「求職者が不安なく応募できるか」で決まります。広告運用だけでなく、求人原稿・採用サイト・応募導線の改善が重要です。
| 改善ポイント | よくある問題 | 改善例 |
|---|---|---|
| タイトル/冒頭 | 仕事内容が曖昧で比較される | 一言で「誰が何をする」を明確化 |
| 条件の整合 | 給与・時間・勤務地の情報がバラバラ | 必須条件を先に、例外は注釈で整理 |
| 不安の解消 | 未経験可の根拠がなく応募が怖い | 研修内容・1日の流れ・サポート体制を明記 |
| 応募のハードル | フォームが長い/必須項目が多い | 応募入力を最小化、ATS側で後追い回収 |
企業向け実務ポイント:ATS連携がある場合、応募フォームの最適化と「応募後の連絡スピード」まで含めて、CPAから採用単価までの改善が進みます。 例えば、応募直後に自動返信+面接候補日提示まで進めるだけで、面接設定率が上がり、結果的に許容CPAの考え方も変わります。
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5. 数字の変動に振り回されないための視点
CPCやCPAは日々動きます。変動は「異常」ではなく、むしろ自然なものです。大事なのは、変動理由を分類し、意思決定の基準(いつ止める/いつ続ける)を先に決めることです。
5.1 短期的なブレと季節要因の見極め方
短期の上下に反応しすぎると、学習や配信の安定を崩してしまうことがあります。まずは「短期ブレ」と「構造変化」を分けて見ましょう。
- 短期ブレ(例):曜日、天候、連休、給与日周辺など
- 構造変化(例):競合の参入、求人条件の変更、掲載面の変化、原稿差し替え
事実:同じ指標でも、比較対象の期間を変えると結論が変わります。最低でも「直近7日」と「直近28日」を並べ、差分が一時的かを確認する運用がおすすめです。
5.2 期間を区切った検証設計の重要性
改善施策は「何を変えたのか」を一度に増やしすぎると、原因が追えません。検証設計は、できるだけシンプルに保ちます。
| 検証の型 | 期間目安 | 見る指標 |
|---|---|---|
| 入札/配信設計の変更 | 2〜4週間 | CPC・表示/クリックのボリューム、CPA |
| 求人原稿の改善 | 2〜6週間 | CVR・応募数、応募の質(面接設定率) |
| 応募導線/ATS改善 | 4〜8週間 | 応募完了率、面接設定率、採用率 |
企業向け実務ポイント:ATSを導入している場合、媒体レポートだけでなく「応募後のステータス(未連絡・日程調整中・辞退)」まで含めて、単価の良し悪しを判断できます。 ここまで繋がると、単なるCPA改善ではなく、採用単価の改善(=経営インパクト)に直結します。
6. まとめ
6.1 自社にとっての「妥当な単価」を決める軸
CPC/CPAの「相場」を探すより、自社の採用計画と歩留まりから、許容CPAを決めるほうが運用は安定します。 そのうえで、CPAをCPCとCVRに分解し、どこを改善すべきか(入札か、原稿か、導線か)を判断しましょう。
- CPA=CPC ÷ CVR で分解して原因を特定
- 職種×拠点でKPIを分け、平均値で判断しない
- ATSで応募後の歩留まりまで見て、採用単価へ接続
6.2 次回レポートから見直したいポイント
明日からすぐできる見直しポイントは、次の3つです。
- 応募の定義(応募完了/応募開始/電話タップ)を統一する
- 職種×拠点の粒度でCPC・CVR・CPAを並べ、赤字ユニットを特定する
- 原稿改善(条件整合/不安解消/入力負荷軽減)でCVRを底上げする
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