IndeedのXMLデータフィードとは?
作り方から送信方法まで徹底解説

月間総訪問数3,930万人と国内最大のシェアを誇るIndeed。
採用集客において、今やIndeedは必要不可欠の施策となりつつあります。

  • 出典:SimilarWeb, 総訪問数, 2022年2月

また、Indeedについて調べていると「XMLフィード」「XMLデータフィード」「データフィード」「フィード」などの言葉が出てきて、分からないと感じている担当者も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、Indeedの「データフィード」について解説します。

データフィードとは

まずはじめに、“インターネット広告における「データフィード」とは何か”から説明していきます。

データフィードとは、企業が保有する商品データを各広告媒体が指定するフォーマットに加工・変換して送信する仕組みのことです。
「商品データ」とは、求人サイトであれば「求人の情報」、旅館予約サイトであれば「宿泊施設の情報」など、それぞれのサービスが取り扱う商品の情報を指します。

Indeedをはじめとした求人検索エンジン(求人ボックス・スタンバイなど)では、データフィードを受け取れるようになっているため、データフィードで求人情報を登録することができます。

IndeedではXMLフィードに対応

フィードにはAtomフィードやRSSフィード、XMLフィードなど、さまざまな言語がありますが、Indeedはその中でXMLフィードに対応しています。

Webページの文章は、HTML形式で形成されているため、Indeedにデータフィードを送る場合は、HTML形式で作成された求人ページをXML形式に変換する必要があります。

HTML形式からXML形式への変換例

Indeedに送るXMLフィードの例

こちらはIndeedが読み取れるXMLフィードの例です。

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<source>
<publisher>求人サイト名</publisher>
<publisherurl>求人サイトのURL</publisherurl>
<lastBuildDate>Fri, 10 Dec 2022 12:19:34 GMT(最後に更新した日時)</lastBuildDate>
<job>
<title><![CDATA[求人情報タイトル]]></title>
<date><![CDATA[求人が最初に掲載された日]]></date>
<referencenumber><![求人No]]></referencenumber>
<url><![CDATA[求人情報が掲載されているURL]]></url>
<company><![CDATA[会社名]]></company>
<city><![CDATA[勤務地の市町村名]]></city>
<state><![CDATA[勤務地の都道府県]]></state>
<country><![CDATA[勤務地の国名]]></country>
<station><![CDATA[勤務地の最寄り駅]]></station>
<postalcode><![CDATA[郵便番号]]></postalcode>
<streetaddress><![CDATA[勤務地の住所]]></ streetaddress>
<description><![CDATA[仕事内容の詳細]]></description>
<salary><![CDATA[給料]]></salary>
<education><![CDATA[学歴]]></education>
<jobtype><![CDATA[雇用形態]]></jobtype>
<experience><![CDATA[職務経験]]></experience>
<expirationdate>lt;![CDATA[採用終了日]]></expirationdate>
</job>
[...]
</source>

赤文字の部分は必須、青文字の部分は求人サイトに記載されている場合は必須項目になるため、必ず含める必要があります。
このようにIndeedが指定したフォーマットに求人情報を変換することで、Indeedが求人を受け取れるようになります。
ただし、上記の内容からIndeed側でXMLフィードの仕様を変更する可能性がありますので、その際はXMLフィードの構成を新しい仕様に合わせる対応をする必要があります。

XMLフィードでの掲載条件

前項では、IndeedにおけるXMLフィードの仕様について説明しましたが、その他にもいくつか条件を満たさないとXMLフィードで求人掲載をすることができません。
今回は代表的な3つの掲載条件について説明します。

Indeedの有料掲載が必須

Indeedの規定により、XMLフィードを利用するには有料の広告掲載が必須となります。
無料掲載のみではXMLフィードを利用することができませんので、ご注意ください。

XMLフィードの作成・更新を迅速に行える体制が整っている

Indeedは検索結果のユーザビリティ低下を防ぐため、定期的に求人の品質をチェックしています。XMLフィードに古い求人や休止中の求人が含まれていると、Indeedから警告を受ける場合がありますので、XMLフィードの作成や更新は迅速に行える体制が必要になります。

またIndeedは、1日1回XMLフィードを更新することを推奨しているため、最低でも1日に1回はXMLフィードを更新できる体制を作りましょう。

XMLフィードの内容と求人サイトの求人内容を揃える

Indeed は、一部の求人情報のみを対象とした読み込みは対応していません。
そのため、求人サイトに掲載されているすべての情報をXMLフィードに含めてください。
例えば、求人サイトの求人に給与情報が示されているのであれば、XMLフィードには給与を指定する要素、すなわち<salary>を含める必要があります。求人サイトの求人に給与情報が示されていないのであれば、その必要はありません。

また、この他にも細かい掲載条件が存在します。
もしXMLフィードでの運用をお考えの企業様は、現在お付き合い中の運用代理店もしくは、Indeedの担当者に相談してみましょう。

また、弊社ではXMLフィード運用の無料診断も行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

Indeedに対応したXMLフィードを作成する方法

XMLフィードについて理解が深まったところで、XMLフィードの作成方法について説明します。
XMLフィードを作成する方法としては大きく分けて3つあります。

手動で作成する

商品のマスターデータから“手動”で作成する方法です。金銭的なコストはかからないものの、時間と工数がかかります。
求人数が少ないサイトの場合は、手動での作成も可能であるとは思いますが、人為的なミスが発生するリスクもあるため、あまりオススメはできません。

データフィード作成ツールを活用して作成する

データフィード作成ツールを用いて、XMLフィードを自動生成する方法です。
「フィードの運用ノウハウを自社で蓄積していきたい」という企業におすすめです。

専門会社に外注する

フィードに関するノウハウを持った会社に、XMLフィードの作成や運用を委託する方法です。
「人的リソース抑えてデータフィードを運用したい」という企業におすすめです。

また、下記の記事ではおすすめのデータフィードサービスを紹介しています。
データフィードのツールやフィード運用の導入を検討されている企業様は、こちらもあわせてご覧ください。

IndeedにXMLフィードを連携する方法

ここまでは「データフィードとは何か」「XMLフィードの作り方」などについて解説してきましたが、IndeedにXMLフィードを連携する方法についても理解しておきましょう。

  • XML URLをクローリングしてもらうようにIndeed社へ依頼する
  • 企業がホストするFTPサイトをクローリングしてもらうようにIndeed社へ依頼する
    • SFTPもサポート対象となっています。
  • Indeed のFTPサーバーに直接ファイルを送信する
    • zipファイルを推奨しています。

IndeedにXMLフィードを連携する方法は上記の3つになります。
社内のインフラ環境にあわせた方法を選択しましょう。

IndeedをXMLフィードで運用するメリット・デメリット

ここでは、Indeedをフィードで運用することによって得られるメリットやデメリットを紹介します。
フィード運用を導入することで、多くのメリットを得ることができますが、企業によっては課題やデメリットに感じられる点もあります。
メリット・デメリットをきちんと理解したうえで、導入を検討することが大切です。

メリット1:素早く求人情報の更新が可能

自社の求人サイトや採用サイトを更新した場合、フィードを送らなくてもクローリングされることでIndeed側に知らせることができます。ただここで重要なのは、クローリングされるタイミングがいつになるか分からないということです。
クローラーが回ってくるタイミングが数日後になる可能性もあります。
その間、Indeedには古い情報が出ていることになり、求人を出している企業側にとっては不利な状況となります。

しかし、フィードを送信することで、求人情報を更新したことをIndeed側に即時に通知することが可能になります。
求人数が多い採用サイトや求人サイトの場合は、フィード運用の導入を考えても良いかもしれません。

メリット2:求人情報の細かいチューニングが可能

フィードを駆使することでタイトルやディスクリプションの見栄え改善を行うことができます。

ディスクリプションの改善例

また、文字を斜体にしたり、太字でわかりやすく強調したりすることができるため、貴社の求人情報をIndeed上で読みやすく見せることが可能です。
弊社の運用においては、XMLフィードを活用した求人情報のチューニングにより、応募獲得単価を1/3に削減できた事例などもあります。

デメリット1:定期的なメンテナンスが必要

Indeed側でXMLフィードの仕様を変更する可能性があります。その際は新仕様に合わせる対応をする必要があります。

デメリット2:XMLフィードの作成や運用体制の構築等にコストがかかる

フィード運用を導入する場合、使用するデータフィードツールの利用料や運用体制を構築するための人件費などが発生すると考えられます。
また、Indeedのフォーマットにあわせて自社サイトの求人情報をマッピングする作業も発生するため、フィード構築に時間がかかるケースがあります。

以上のように、データフィードの作成や更新に時間や費用を要するケースもありますが、導入することで得られるメリットも多いです。

フィード運用の導入事例

下記の記事では、フィード運用の導入により、Indeed の効果を大幅改善した事例を紹介しています。

さいごに

今回は、XMLフィードを使って求人情報をIndeedに掲載するための方法を解説しました。既に多くの求人情報を保有されている企業様なら、フィード運用の効果も大きく見込めるのではないかと思います。

またイオレでは、「Indeed」「スタンバイ」「求人ボックス」に特化した、完全委託型のデータフィード運用サービス「e-FEED」の提供を行っております。
お客さまのサイトにあわせた最適なフィード作成~データ送信対応までを一気通貫で支援いたしております。

データフィードの導入、求人検索エンジンの運用代行の依頼、ご質問等ございましたらお気軽にお問い合わせください。

e-FEEDについて詳しくはこちら

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