求人ボックスのデータフィード設定マニュアル
～xmlフィードの仕様から連携方法まで徹底解説～

データフィードとは

データフィードとは、企業が保有する商品データを各広告配信媒体が指定するフォーマットに加工・変換して送信する仕組みのことです。
「商品データ」とは、求人サイトであれば「求人の情報」、不動産サイトであれば「物件の情報」など、それぞれのサービスが取り扱う商品の情報を指します。

求人ボックスでは、各求人のタイトルをシステムで整形しているため、クロール連携（求人ボックスのクローラーが自動で求人票を読み取る連携手法）ですと、自社の載せたい求人タイトルで原稿を載せられないことがあります。

一方でデータフィードによる連携方法では、指定した求人タイトルデータをXML形式に変換することで直接フィード送信できるようになるため、求人を正確に表示させる事ができます。
特に求人タイトルは、文言次第で表示回数やクリック率が大きく変化するため、正確に表示させるだけで大幅な効果改善が見込めます。

求人ボックスXMLフィードを導入するために必要な準備とは？

XMLフィードを導入するために必要とされる準備には、どのようなものがあるのでしょうか。ここではXMLフィード導入までの流れについて説明します。

（1）求人ボックス有料掲載サービスへお申込み

求人ボックスの規定により、XMLフィードを利用するには有料の広告掲載が必須となります。
無料掲載のみではXMLフィードを利用することができませんので、ご注意ください。

（2）求人ボックス仕様に基づくXML フィードの準備

求人ボックスの仕様に基づいて、XMLフィードを作成します。
作成方法については、本記事内の「求人ボックスのXMLフィードの作り方」にて解説します。

（3）担当者へXMLフィード情報を連携

現在お付き合い中の運用代理店もしくは、求人ボックスの担当者にXMLフィード情報を連携します。
もし、XMLフィードに不備がある場合、担当者から修正箇所のフィードバックがあると思いますので、調整を行いましょう。

（4）連携方法、および連携のための情報を相互共有

XMLフィードの審査が完了したら、XMLフィードを受け渡しために必要な情報を共有します。
詳しくは、本記事内の「求人ボックスのXMLフィード連携方法」にて解説します。

（5）導入完了

上記のステップをすべて完了すると、XMLフィードでの求人掲載が可能になります。

求人ボックスのXMLフィードの作り方

求人ボックスのXMLフィードを作成する方法は大きく分けて3つあります。

手動で作成

求人のローデータから“手動”で作成する方法です。
求人数が少ないサイトの場合は、手動での作成も可能であるとは思いますが、人為的なミスが発生するリスクもあるため、オススメはできません。

データフィード作成ツールを活用して作成

データフィード作成ツールを用いて、XMLフィードを作成する方法です。
ツールによっては、求人ボックスに対応していない場合もあるため、事前に確認するようにしましょう。

専門会社に外注して作成

フィードに関するノウハウを持った会社に、XMLフィードの作成や運用・管理を委託する方法です。
「社内の人的リソース抑えてデータフィードを運用したい」という企業におすすめです。

また、下記の記事ではおすすめのデータフィードサービスを紹介しています。
データフィードのツールやフィード運用の導入を検討されている企業様は、こちらもあわせてご覧ください。

• 【2023年最新比較】求人検索エンジン広告に適したデータフィード管理サービスとは？料金や機能、選び方解説つき

求人ボックスのXMLフィード連携方法

求人ボックスにXMLフィードを連携する方法は下記の2つになります。
連携方法によって仕様が異なるため、社内のインフラ環境にあわせた連携方法を選択しましょう。

求人ボックスXMLフィード構成要素

求人ボックスのXMLフィードを構成する要素は以下の通りです。

求人情報<job>要素

ここからは求人情報<job>内に記載する項目を紹介します。

必須項目については、必ず記載をしましょう。
推奨項目については任意項目ですが、広告効果を高めるためにも記載を推奨しています。

• 記述された内容は求人ボックスの独自整形ルールに従って一部整形される場合があります。

• 画像URLはカンマ（,）で繋いで最大6つのURLを記載することが可能です。
• 応募URL対象求人の応募ページURLを記載してください。
  応募URLが記載されている場合、求人詳細ページからの遷移先が「応募URL＋トラッキングパラメータのURL」となります。

必須要素のポイントや注意点

ここからは必須要素のポイントや注意点を解説します

<url>│遷移先URL

同一URL（パラメータも含む）の求人が複数入稿されている場合、フィード内で最も先述されている<job>内の情報のみが連携されます。

遷移先に計測用リダイレクトURLを指定するのは、遷移や計測などが保証できないため、推奨されていません。
リダイレクトURLへの遷移を行いたい場合は審査の対象となりますので、現在お付き合い中の運用代理店もしくは、求人ボックスの担当者に相談してみましょう。

• リダイレクトが2回以上発生する遷移は原則禁止となります。

<title>│見出し（職種名）

見出しには、分かりやすく具体的に職種を記入します。具体的な職種を含まない求人は掲載されない可能性があるため気を付けましょう。

<title>に用いる記号は、「」・／を主に推奨されています。
また、括弧内の文字列等は独自整形によって削除される可能性がありますのでご注意ください。

<company><agency>│企業名・人材紹介会社名

<company>には、紹介会社名ではなく、必ず雇用主会社名を記載してください。

• 非公開案件の場合は、”非公開”と記載するか、空欄としてください。

例

<company><![CDATA[非公開]]></company>
もしくは<company><![CDATA[]]></company>

紹介案件の場合は、<agency>の記載は必須となります。検索結果に影響を及ぼす可能性があるため、必ず記載するようにしましょう。

<description>│仕事内容

求職者が業務内容をイメージしやすいように記載しましょう。
また、一言一句が検索のキーワードに引っかかるため、誤字脱字に注意し、正確な記載をすることもポイントです。

<postDate>│掲載開始日

サイトに掲載開始日が記載されている場合、期日を揃えることを推奨されています。

<referenceNumber>│求人の固有ID

求人固有の識別番号になります。固有の案件として識別するため、設定後に変更はしないでください。

推奨要素のポイントや注意点

<jobType>│雇用形態

求人ボックスでは、以下7種の雇用形態から選択できます。
「正社員」「アルバイト・パート」「契約社員」「業務委託」「新卒・インターン」「派遣社員」「紹介予定派遣」

労働者派遣業における派遣社員を雇用する場合、「派遣社員」「紹介予定派遣」のみ記載してください。
それ以外の「正社員」「アルバイト・パート」等をあわせて記載すると、掲載されないことがあります。
また直接雇用の場合は「派遣社員」「紹介予定派遣」を記載しないでください。

<salary>│給与

求職者の重要な判断基準になるため、できるだけ詳しく記載するのがポイントです。

求人ボックスでは「時給」「日給」「月給」「年収」「固定報酬」の中から指定が可能です。

<state>│勤務地（都道府県）

勤務地に基づく求人検索の精度を上げるために、記載することをおすすめします。

<city>│勤務地（市区町村）

<state>と同様に、可能であれば都道府県から市区町村まで記載しておきましょう。

<station>│最寄り駅

<station>を記載する場合は『駅』という文字列まで記載する必要があります。

駅名の後に交通手段（徒歩/バス/車）を記載すると、その情報も検索結果ページへ表示されます。

例

<station><![CDATA[馬喰町駅から徒歩2分]]></station>、<station><![CDATA[浅草橋駅よりバスで5分]]></station>
<station><![CDATA[東日本橋駅から車で3分]]></station>、<station><![CDATA[浅草橋駅蔵前方面改札から徒歩8分]]></station>
など

• 求人ボックスの独自ルールに従って抽出されるため、必ずしも表示されるとは限りません。

<address>│勤務先

求人詳細ページの勤務地に関する表示は<address>と<station>の内容が表示されるため、 勤務先住所のデータを保持している場合は、<address>の記載を推奨されています。

<address>の記載が存在しない場合、<state><city>の内容をもとに表示が行われます。

複数の勤務地を記載される場合は、ユーザー可読性を考慮し、適宜改行対応を行いましょう。

<experience>│経験・資格

要件が多すぎると、応募が得にくくなり、要件が少なすぎると応募者のマッチ度が下がります。必要十分な要件を記載するようにしましょう。

<workingHours>│勤務時間

勤務時間を記載します。残業も想定時間があれば記載するようにしましょう。

<imageUrls>│画像URL

「画像URL」は1求人ごとに6枚まで設定が可能です。

対応している画像ファイルの拡張子は「JPG/PNG/静的GIF/HEIC」です。

画像ファイルのサイズの制限は以下です。

• 容量：8MBまで
• 解像度：以下のどちらかを満たすこと。
  • A. 横200px以上かつ縦20px以上
  • B. 横100px以上かつ縦230px以上

推奨する画像ファイルのサイズは以下です。

• 横750px以上×縦464px以上
• 縦横比：1:1.618

画像は必ず求人ページに表示されている画像を利用してください。
また、設定した画像情報がすべて掲載されるとは限りません。

<benefits>│待遇・福利厚生

転職先を選ぶ際に待遇や福利厚生を重視するという人も多いです。
また、自社の強みとなる福利厚生がある場合には、競合他社との差別化を図ることができるため、なるべく詳細に記載するようにしましょう。

<insurance>│加入保険

単に「社会保険に加入」と書くだけでは、応募者がどのような保険に加入するのか分かりにくくなります。
加入している具体的な保険名まで詳しく記載しましょう。

<preventsmoke>│受動喫煙防止措置事項

受動喫煙防止のために、具体的にどのような対策を行っているのかを明記することも重要です。

<trialperiod>│試用期間

試用期間がある場合は、その期間を明確に記載しましょう。期間が不明確だと求職者にとって不安や疑問を感じることになりかねません。

<contractperiod>│契約期間

派遣労働者として雇用する場合は、「無期雇用派遣」・「常用型の有期雇用派遣」どちらかを明記し、その他有期労働契約の場合は、「契約期間」と「更新の有無」を記載するようにしましょう。

任意要素のポイントや注意点

<country>│勤務地（国）

日本国内の求人であれば「日本」と記載するようにしましょう。

<background>│求人の募集背景

募集背景を見ている求職者は意外と多いものです。増員または欠員による募集が主な理由であることは求職者も分かっているため、詳しい背景を添えると良いでしょう。

<holiday>│休日・休暇など

完全週休2日（土日祝休み）、年間休日120日など、できる限り月に何日、何曜日に休めるのかなどを記載するようにしましょう。
また、以下のような追加情報で働きやすさのイメージアップを図るのも大切です。

例

年末年始や夏休み、GWの連休（1週間は休めるなど）
有休消化率90%、産休育休実績あり

<feature>│求人の特徴

求人ボックスでは、求人票のテキスト解析によって重要な内容を特徴アイコンとして検索結果などに自動で表示しています（下の画像参照）。

<feature>で記載した内容も、特徴アイコンとして求人票以外に表示されることがあるため、できるだけ記載することをおすすめします。

• 自動解析による掲出のため、掲出内容をコントロールすることはできません。
• 「未経験歓迎」と記載しても「未経験OK」など一部異なった文言で表示されることがあります。

<companyAddress>│本社所在地

本社が存在する場合は、「本社所在地」として記載することができます。

<businessContents>│事業内容

事業の種類のほか、取扱商品、ブランド、店舗数、事業展開の状況などを記載しましょう。

<jobInformation>│PR・職場情報など

仕事内容や給与だけでなく、働く職場環境を重視する求職者も多いです。
従業員の男女比、年齢層などを記載すると、働くイメージがしやすくなるでしょう。

<postExit>│掲載終了日

掲載期間が決まっている場合は、設定することをおすすめします。

求人ボックスのXMLフィード記述例

こちらは求人ボックスが読み取れるXMLフィードの例です。

<?xmlversion="1.0"encoding="utf-8"?>
<source>
<publisher><![CDATA[株式会社イオレ採用サイト]]></publisher>
<publisherUrl><![CDATA[https://www.eole.co.jp/]]></publisherUrl>
<lastBuildDate><![CDATA[2022-07-0100:00:00]]></lastBuildDate>
<job>
<url><![CDATA[https://www.eole.co.jp/recruit/12345]]></url>
<title><![CDATA[リスティング広告運用担当者]]></title>
<company><![CDATA[株式会社イオレ]]></company>
<jobType><![CDATA[正社員]]></jobType>
<salary><![CDATA[月給25万円～]]></salary>
<country><![CDATA[日本]]></country>
<state><![CDATA[東京都]]></state>
<city><![CDATA[中央区]]></city>
<station><![CDATA[東日本橋駅]]></station>
<address><![CDATA[東京都中央区日本橋横山町6-16]]></address>
<description><![CDATA[＜業務内容＞リスティング広告の運用を行っていただきます。<br>運用結果から分析し、効果改善を～]]></description>
<experience><![CDATA[リスティング広告に関する実務経験3年以上<br>SNS広告運用の～]]></experience>
<background><![CDATA[事業拡大に伴う増員のため]]></background>
<workingHours><![CDATA[9:30~18:30]]></workingHours>
<holiday><![CDATA[完全週休2日制（土日祝休）]]></holiday>
<feature><![CDATA[■急募■服装自由]]></feature>
<companyAddress><![CDATA[東京都中央区日本橋横山町6-16 RONDO日本橋ビル4F]]></companyAddress>
<businessContents><![CDATA[インターネット広告事業]]></businessContents>
<jobInformation><![CDATA[落ち着いた人の多い職場です]]></jobInformation>
<postDate><![CDATA[2022-02-01 00:00:00]]></postDate>
<postExit><![CDATA[2022-03-01 00:00:00]]></postExit>
<referenceNumber><![CDATA[12345]]></referenceNumber>
<category><![CDATA[A1,B2,年収400万円]]></category>
<imageUrls><![CDATA[https://example.com/picture1.png,https://example.com/picture2.png]]>
</imageUrls>
<applyUrl><![CDATA[https://www.eole.co.jp/recruit/12345/entry]]></applyUrl>
<benefits><![CDATA[・産前産後休暇<br>・育児休暇<br>・・・]]></benefits>
<insurance><![CDATA[雇用保険、労災保険、厚生年金、健康保険]]></insurance>
<preventSmoke><![CDATA[屋内禁煙]]></preventSmoke>
<trialPeriod><![CDATA[試用期間あり（３か月）]]></trialPeriod>
<contractPeriod><![CDATA[期間の定めなし]]></contractPeriod>
</job>
<job>
･･･
</job>
</source>

このように求人ボックスが指定したフォーマットに求人情報を変換することで、求人ボックスが求人情報を受け取れるようになります。

ただし、求人ボックスの仕様変更に伴い最新ではなくなる可能性があります。
その際はXMLフィードの構成を新しい仕様に合わせる必要があります。

• 本記事は2023/04/27時点での内容です。

ご心配な方は、弊社までお問い合わせください。

まとめ

今回は、XMLフィードを使って求人情報を求人ボックスに掲載するための方法を解説しました。
求人ボックスの仕様にあわせたデータフィードを用意する必要がありますが、XMLフィード連携を活用することで広告効果の最大化にも繋がりますので、ぜひ活用してみてください。

またイオレでは、「Indeed」「スタンバイ」「求人ボックス」に特化した、完全委託型のデータフィード運用サービス「e-FEED」の提供を行っております。
お客さまのサイトにあわせた最適なフィード作成～データ送信対応までを一気通貫で支援いたしております。

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