求人検索エンジンとは?
主要9サイトの料金・特徴を徹底比較!

「仕事探しはIndeed♪」のCMでお馴染みのIndeedは、実はタウンワークやdodaのような求人サイトではなく、求人情報に特化した「求人検索エンジン」です。

また、最も有名な求人検索エンジンはIndeedですが、実は他にもたくさんの求人検索エンジンがあることはご存じでしょうか?

本記事では、「求人検索エンジンとは何か?」といった基礎的な内容から、代表的な求人検索エンジンの料金や特徴などについて解説していきます。

求人検索エンジンとは

求人検索エンジンとは、簡単に説明をすると求人情報に特化した検索エンジンのことです。
検索エンジンとは、みなさんが普段から使うGoogleやYahoo!、Bingなどを指し、求人検索エンジンは検索情報が求人のみに特化されているため、求人以外の情報は基本的には表示されません。
つまり、求人検索エンジンでは検索画面にキーワードや勤務地などの情報を入力すると、それに合った情報が検索結果として表示されます。
近年、求人サイトに代わってこの求人検索エンジンが急速に拡大してきています。

求人検索エンジンの仕組み

では、求人検索エンジンはどのような仕組みなのでしょうか。
求人検索エンジンは、

  • クローリング
  • データフィード
  • 直接投稿

によって求人情報を収集しており、その中から検索内容に合致した求人を表示しています。

クローリング

クローリングとは、「クローラー」と呼ばれるロボットが自動的にネット上の情報を巡回し、求人サイトや企業の採用サイトから求人情報を収集する作業のことを指します。

ただし、自社の採用サイトに求人情報を掲載してあるからといって、必ずクローリングされるわけではありません。求人検索エンジンにクローリングしてもらうためには様々な条件があります。
例として、Indeed(インディード)のクローリング条件の一部を紹介します。

  • 求人情報が画像ではなくテキストで記載されている
  • 職種名がシンプルで明確に記載されている(キャッチや見出し、文章はNG)
  • 1職種×1勤務地ごとに固有のURLが設置されている など

引用:Indeedサポート

データフィード

「データフィード」とは、求人情報が最適な形式で掲載・更新されるようデータを加工し、求人検索エンジンのサーバにデータを直接送信する掲載方法です。データフィードの読み込み時間が固定されている求人検索エンジンを除き、送信後数時間でサイトに反映されるため、正確な情報を掲載でき、クリック率や応募率の改善に繋がります。

ただし、求人検索エンジンによっては、データフィードを利用するには有料の広告掲載が必須となることがあります。
無料掲載のみではデータフィードを利用することができない場合がありますので、ご注意ください。

また、下記の記事ではIndeedのデータフィードについて解説しています。
データフィードについて詳しく知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。

直接投稿

多くの求人検索エンジンでは、そのサイトに直接求人票を作成して投稿することができます。
この仕組みを利用すれば、自社の採用サイトを持たない企業も求人検索エンジンで求人票を公開できます。また、自社の採用サイトがクローリングされる仕様になっていない場合でも掲載が可能です。

求人検索エンジンのメリット/デメリット

求人検索エンジンのメリット・デメリットのイメージ図

求人検索エンジンの概要や仕組みが分かったところで、企業が求人検索エンジンを利用するメリットやデメリットを解説します。

メリット1:採用コストを抑えられる

求人サイトを利用する場合、掲載するのに数十万円~100万円近くかかりますが、求人検索エンジンは無料で利用できるサービスがほとんどです。
前項で述べた仕組みを利用して求人情報を掲載するため、料金はかかりません。

メリット2:求職者に求人情報を見つけてもらいやすい

近年、求人サイトに代わって求人検索エンジンが注目されている理由の一つとして、SEO(検索エンジン最適化)が強いというのがあります。
SEOが強いと検索結果の上位にページが表示されますので、その分アクセスしてもらえる数も増えるということです。
実際にGoogleなどで「勤務地 職種 求人」で検索をすると、Indeedや求人ボックスなどの求人検索エンジンが上位を独占しています。

求人検索エンジンがSEOに強い理由の説明図

求職者に多く見られているということは、それだけ条件に合った人材と出会いやすいというメリットがあります。

メリット3:地方の採用にも強い

地方採用にも強いのが求人検索エンジンのメリットの一つです。
求人サイトや人材紹介では、求職者の多い地域の求人が多く掲載されており、地方の求人は少ないのが現状です。

一方で、求人検索エンジンは全国各地のあらゆる求人情報をまんべんなくクローリングしているため、地方の求人情報も多く掲載しています。
エリアの偏りを気にせず仕事探しができるため、地方で仕事を探されている求職者の利用・応募が増えています。
採用地域によっては、求人サイトに比べて多くの応募が期待できるでしょう。

デメリット1:定期的に求人情報の更新が必要

求人検索エンジンのアルゴリズムは公開されていませんが、求人情報が更新されないと、表示される回数が減少したり、表示順位が下がったりする検索エンジンもあります。 そのため、定期的に求人情報を更新したり、よく検索されているキーワードを追加するなどの工夫が必要です。

デメリット2:条件を満たさないとクローリングされない

前項でも述べましたが、求人情報がクローリングされるには、さまざまな条件があります。採用サイトに求人情報を投稿したとしても、それが一定の条件を満たしていなければ求人検索エンジンに掲載されることはありません。クローリングの条件は求人検索エンジンごとによって異なりますが、HTML形式であることや1職種1勤務地ごとに固有のURLを用意するということが多いです。これらの条件を満たさなければクローリングされない点に注意しておきましょう。

デメリット3:運用型広告の知識が必要

求人検索エンジンの有料掲載枠は運用型広告とも呼ばれ、クリックされた回数に応じて課金されるクリック課金型が主流です。
他社の入札状況や自社求人の表示回数、クリック率、応募数によってクリック単価を調整したり、求人原稿を変更するなど、費用対効果を上げるための運用が必要です。
そのため、運用型広告の知識や経験がある担当者でなければ、非常に難しい作業となります。

求人検索エンジン主要9サイトの特徴/料金

求人検索エンジンへの理解が深まったところで、ここからは主要の求人検索エンジンの特徴や料金形態などについて紹介していきます。

Indeed

Indeedの画像

Indeedの特徴

「仕事探しはIndeed♪」のCMでお馴染みのIndeed。
日本のみならず、世界60以上の国と地域で月間2億5000万人に利用されていることからも知名度の高さが伺えます。
また、求人件数も圧倒的にあるため、SEOの上位に表示されることも特徴の一つでしょう。

Indeedの料金形態

無料掲載 あり(直接投稿・クローリング)
有料掲載 あり
クリック単価 15円~
月間訪問数 4,150万
  • Similar Web, 総訪問数, 2022年7月
掲載求人数 不明(月間520万件の求人情報が追加されている)
運営会社 Indeed Japan株式会社
URL https://jp.indeed.com/

求人ボックス

求人ボックスの画像

求人ボックスの特徴

求人ボックスは、「食べログ」「価格.com」で有名なカカクコムが運営する求人検索エンジンです。レビューサイトを運営してきたなかで培ったノウハウを活かし、コンテンツやサービスづくりを行っている点が最大の特徴です。
2015年のリリースから順調にユーザー数を伸ばし、国内ではIndeedに次ぐ規模を誇っています。

求人ボックスの料金形態

無料掲載 あり(直接投稿・クローリング)
有料掲載 あり
クリック単価 25円~1,000円
月間訪問数 1,400万
  • Similar Web, 総訪問数, 2022年7月
掲載求人数 約1,000万件
  • 2023年2月時点
運営会社 株式会社カカクコム
URL https://求人ボックス.com/

スタンバイ

スタンバイの画像

スタンバイの特徴

スタンバイは、ビズリーチを運営するビジョナル株式会社とYahoo! JAPANを運営するZホールディングス株式会社の合弁事業会社「株式会社スタンバイ」が運営している求人検索エンジンです。
Yahoo! JAPANの様々なサービスにスタンバイへの導線が張られているため、Yahoo! JAPANをよく利用する求職者へのアプローチにおすすめです。

スタンバイの料金形態

無料掲載 あり(直接投稿・クローリング)
有料掲載 あり
クリック単価 20円~1,000円
月間訪問数 1,000万
  • SimilarWeb, 総訪問数, およびヒアリングによる推計
掲載求人数 不明
運営会社 株式会社スタンバイ
URL https://jp.stanby.com/

Googleしごと検索

Googleしごと検索の画像

Googleしごと検索の特徴

Googleしごと検索(Google for Jobs)とは、Google検索において求人・採用関係のキーワードで検索したユーザーに、企業の求人情報を検索結果ページの上部に表示する機能のことです。
元々はアメリカでリリースされたサービスで、その後、世界中に広まった求人情報の新しい探し方です。

また、Googleしごと検索は有料となる広告枠がないため、課金によって上位表示をさせるということは基本的にはできないといった特徴があります。

Googleしごと検索の料金形態

無料掲載 あり(クローリング)
有料掲載 なし
クリック単価
月間訪問数 不明
掲載求人数 不明
運営会社 Google LLC
URL なし(検索ワードによって表示される)

Careerjet(キャリアジェット)

キャリアジェットの画像

Careerjet(キャリアジェット)の特徴

Careerjetは、イギリスでサービスの提供が始まった求人検索エンジンで、2008年に日本でもサービスを利用できるようになりました。
国内での知名度は低いものの、世界90カ国以上でサービス展開をしているため、他言語の求人も用意しておくと、今までとは違う層の求職者からのエントリーが期待できるかもしれません。

Careerjet(キャリアジェット)の料金形態

無料掲載 なし
有料掲載 あり
クリック単価 10円~
月間訪問数 13万
  • Similar Web, 総訪問数, 2022年12月
掲載求人数 632万件
  • 2023年2月時点
運営会社 Careerjet Limited
URL https://www.careerjet.jp/

キュウサク

キュウサクの画像

キュウサクの特徴

2008年にサーチメディア株式会社によりサービス提供が開始された求人検索エンジンです。
直接投稿型の無料掲載はできませんが、クローリングやXMLフィード連携であれば無料掲載ができるので、少しでも掲載面を増やしたい採用担当者の方は検討してみてはいかがでしょうか。

キュウサクの料金形態

無料掲載 あり(クローリング)
有料掲載 なし
クリック単価
月間訪問数 4.2万
  • Similar Web, 総訪問数, 2023年12月
掲載求人数 約1,000万件
  • 2023年2月時点
運営会社 サーチメディア株式会社
URL https://kyusaku.jp/

Simply Hired

Simply Hiredの画像

Simply Hiredの特徴

Simply Hiredは、2005年にリリースされた求人検索エンジンで、意外にも歴史が長いサービスです。
Simply HiredはIndeedと連携しているため、Indeed上で求人を作成すれば自動的にSimply Hiredにも掲載されます。

  • Indeedのスポンサー枠にしか掲載されていない求人に関しては、反映されないように見受けられます。

Simply Hiredの料金形態

無料掲載 なし
  • Indeedと連携
有料掲載 なし
クリック単価
月間訪問数 8.5万
  • Similar Web, 総訪問数, 2023年12月
掲載求人数 不明
運営会社 Simply Hired, Inc.
URL https://www.simplyhired.jp/

Simply Hiredについて詳しく知りたい方はこちら

仁王

仁王の画像

仁王の特徴

仁王は、SBヒューマンキャピタル株式会社が運営する求人検索エンジンです。
25,000社以上の採用ページに掲載されている求人情報に加え、企業別の年収や口コミ評価などの転職に役立つ情報もまとめて検索することができます。

また有料掲載枠では、他の求人検索エンジンとは違い、掲載期間やメルマガの配信数で料金が決まる課金方式があるのが大きな特徴です。

仁王の料金形態

無料掲載 あり(クローリング)
有料掲載 あり
  • テキスト広告、メルマガ広告、バナー広告など
クリック単価
月間訪問数 6千
  • Similar Web, 総訪問数, 2023年12月
掲載求人数 7万件
  • 2023年2月時点
運営会社 SBヒューマンキャピタル株式会
URL https://nioh.jp/

Jooble

joobleの画像

Joobleの特徴

joobleはBestjoob Holdings Limitedが運営している求人検索エンジンです。
ヨーロッパ・インド・ロシアを中心に、世界69カ国・25言語に対応しています。
日本では2011年からサービスを展開していますが、知名度はあまりありません。しかし、世界全体でみると月間訪問数は8,000万以上と非常に多いため、ヨーロッパを中心に仕事を探したい方にとっては、おすすめの求人検索エンジンです。

また、joobleもXMLフィード連携であれば無料掲載が可能です。

Joobleの料金形態

無料掲載 あり
有料掲載 あり
クリック単価 不明
月間訪問数 3.1万
  • Similar Web, 総訪問数, 2023年12月
掲載求人数 57万件
  • 2023年2月時点
運営会社 Bestjoob Holdings Limited
URL https://ja.jooble.org/

求人検索エンジンの比較一覧表

紹介した9つの求人検索エンジンを「料金形態」と「月間訪問数/掲載求人数」別でまとめましたので、ぜひご覧ください。

料金形態

無料掲載 有料掲載 料金
Indeed クリック課金方式:1click15円~
求人ボックス クリック課金方式:1click 25円〜1,000円
スタンバイ クリック課金方式:1click 20円~1,000円
Googleしごと検索 ×
Careerjet
(キャリアジェット)
× クリック課金方式:1click 10円~
キュウサク ×
Simply hired ×
仁王
Jooble

求人検索エンジンごとの最低クリック単価を比較すると、「キャリアジェット」が10円と最も低く、次に「Indeed」「スタンバイ」「求人ボックス」の順に金額が上がっています。
ただし、Indeedに関しては2023年4月1日以降、手動でクリック単価を設定することができなくなりますので、ご注意ください。

月間訪問数/掲載求人数態

月間訪問数 掲載求人数
Indeed 4,150万 不明
(月間520万件の求人が追加されている)
求人ボックス 1,400万 1,000万件
スタンバイ 1,000万 不明
Googleしごと検索 不明 不明
Careerjet
(キャリアジェット)
13万 632万件
キュウサク 4.2万 1,000万件
Simply hired 8.5万 不明
仁王 6千 7万件
Jooble 3.1万 57万件

月間訪問数を比較すると、Indeedが群を抜いていることが見て取れます。(Googleしごと検索を除く)
求人ボックスやスタンバイに関しても、テレビCMを始めとしたプロモーション活動に力を入れ始めているため、今後ユーザー数が伸びていくことが予想されます。
そのため、より露出を強化したい場合は、まずは「Indeed」「求人ボックス」「スタンバイ」「Googleしごと検索」あたりから実施すると良いでしょう。

各種求人検索エンジンに自動で連携するには?

複数の求人検索エンジンに手間なく露出させるには、どうしたら良いでしょうか。
弊社が提供する採用管理システム「ジョブオレ」は、Indeedを始めとするさまざまな求人検索エンジンと自動連携しているため、より多くの求職者に自社の情報を届けることができます。

  • 採用管理システム(ATS)とは:応募獲得から面接、採用決定に至るまでの業務を“一元管理”するシステムです。具体的には、「採用サイトの制作」「応募者との連絡や面接スケジュールの管理」「選考状況の可視化」「各求人媒体との連携」のような機能があり、採用業務の負担軽減につなげることができます。
ジョブオレの効果事例の画像

また、ジョブオレはHRアドプラットフォームとも連携をしているため、ジョブオレで作成した求人を日本のあらゆる求人サイトへ自動掲載することも可能です。

連携求人サイト:「Lacotto」「しゅふJOBパート」「ヒバライドットコム」「CARRER INDEX」「はた楽求人ナビ」「アルバイトEX」「おてつだいネットワークス」「トラックマンJOB」「モッピーバイト」「ペコリッチ」「セルワーク総合求人」「JOBLIST」「キャリコネ」「GiGWorks Basic」

  • 許可を得ている求人サイトのみ記載しております。
ジョブオレについて詳しくはこちら

求人検索エンジンの運用改善事例

「求人検索エンジンのメリット/デメリット」でも述べた通り、求人検索エンジンの有料掲載枠まで実施する場合は、運用の知識も必要になります。
そこでここでは、求人検索エンジンの運用改善事例を紹介します。

Indeedの運用改善事例|エームサービス株式会社様

元々、他社の採用管理システムでIndeedの有料掲載枠を実施していたエームサービス様。
しかしその後、流入数減少に伴い、応募数も大きく減ってしまったため、新たな採用管理システムの導入を検討していらっしゃいました。

【提供したソリューションと結果】

ジョブオレの導入とエリアや業態別で求人の反応率や最適なクリック単価を分析し、運用設計を実施。
その結果、導入いただいた翌月からは応募数が7倍まで増加いたしました。

事例の詳細については、以下の記事をご覧ください。

求人ボックス・スタンバイの運用改善事例│株式会社木下の介護様

求人ボックス・スタンバイの有料掲載枠を実施していたものの、思うような結果が得られず、なんとかして効果を改善できないかと悩んでいらっしゃいました。

【提供したソリューションと結果】

ジョブオレとデータフィード運用を導入し、求人情報のA/Bテストを実施。また、応募を獲得するだけではなく、歩留まり率や選考通過率を加味しながら効果検証をし続けた結果、採用コストを1/2まで削減することに成功いたしました。

事例の詳細については、以下の記事をご覧ください。

まとめ

求人検索エンジンの特徴や仕組み、Indeedを始めとする主要9サイトについて紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
求人検索エンジンを活用することで、求人サイトや求人広告よりもより多くの求職者から自社の求人情報を見てもらえる可能性があります。
これまで利用してこなかった方は、ぜひこの機会に活用してみてください。

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